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イソトレチノイン内服について十分な説明をされていますか?
最近、一般診療をしていてイソトレチノイン内服中です、という方が急激に増えています。
恵比寿という美容への興味が高いというが集まっている地域であることもあるのでしょうが、イソトレチノインは美容サプリくらいの認識で内服していて、処方時に副作用の説明はされているのか、しっかり理解して内服されているのか不安になってしまう方をお見かけします。
確かに、イソトレチノイン内服治療は、重症のニキビに対して効果が期待できます。
イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種で、皮脂腺を縮小したり皮膚の細胞の以上な角化を抑制することで、皮脂の分泌を抑え、毛穴の開きや毛穴の詰まりを改善します。
また、抗炎症作用がありニキビを改善し、ニキビができにくい肌の状態に近づけます。
ニキビに悩まされることがなくなり、毛穴が目立ちにくくなるなんて、美肌を目指すには夢のような薬ですが、なぜ、日本では認可されていないのか?
それは重大な副作用があるからです。
・イソトレチノインの重大な副作用
重大な副作用として、流産や胎児奇形性、死産があります。
男女問わず、イソトレチノイン内服中と内服後も体に長くのこる薬であるため、一定期間の避妊が必要になります。
授乳や献血もしないようにしてください。
・その他の副作用
頭痛、目のかすみ、めまい、吐き気、脳卒中、下痢、筋力低下、うつ症状、肝機能障害 皮膚や口唇の乾燥が起ることがあります。
うつ症状のある方は、うつ症状が悪化してしまい自殺企図を起こしてしまうという、厚生労働省からの注意喚起もあります。
**厚生労働省ホームページ注意喚起**
この1か月の間に当院に来院された方で、2人も抗うつ薬を内服中にも関わらずイソトレチノインを内服開始されていて、イソトレチノインがうつ症状を悪化させてしまう可能性があるということを認識せず内服していらっしゃいました。
美容医療では流行の治療があり、最近はSNSでイソトレチノインが推されているようですが、そもそも自由診療は患者さんサイドにも副作用が起こった場合には自己責任として処理されていまします。
イソトレチノイン内服中の方は同意書や説明書等お持ちの方は今一度確認していただきたいです。
当院では、重症ニキビへのイソトレチノインの国内承認を待ちわびていましたが、未承認薬なので取り扱いはしていませんでした。
しかし、このような無秩序な状況では反対に未承認でも使用方法や副作用の説明をきちんと必要な方に処方できるようにして、副作用も説明した方が良いのではと考え、イソトレチノイン(アクネトレント)を取り扱いを開始することにしました。
病歴の確認や定期的な血液検査も必要になる治療です。
SNSにてイソトレチノイン内服に興味がある、オンライン診療にて気軽に内服開始してしまったという方、
副作用や内服量、内服期間は説明、理解されていますか?
心配になった方はご相談に来てください。
